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對酒醉題屈突明府廳


 對酒醉題屈突明府廳 李白

陶令八十日、長歌歸去來。
故人建昌宰、借問幾時回。
風落吳江雪、紛紛入酒杯。
山翁今已醉、舞袖為君開。

 酒に対し酔うて屈突の明府庁に題す
陶令八十日にして、
長歌す帰去来。
故人 建昌の宰に、
借問す 幾時か回(かへ)ると。
風の落とす呉江の雪、
紛紛として酒杯に入る。
山翁今已に酔ひて、
舞ひの袖 君が為に開く。

・題:書き記す。
・明府廳:役所。明は尊敬の接頭辞。
・屈突:不詳。友人か。中唐の詩人錢起(せんき・722年〜780年)の詩に「送屈突司馬充安西書記」がある。
・陶令:陶淵明(陶潜)のこと。彭沢県令だったことからいう。陶淵明は県の長官になって八十日余りで官を辞し、酒を愛し自然を友として詩境三昧にふけった。
・八十日:陶潜が彭沢の県令となって八十日過ぎ、県の督郵(巡察官)が政務の視察にやって来た時、必ず礼服を着けて督郵に面謁することと言われ、「吾れ豈に五斗米の為に腰を屈して郷里の少児にまみえんや」と歎き、即日、県令の印綬を解き職を辞し帰郷した。そして「帰去来辞」を作り「五柳先生伝」を著した。
・長歌歸去來:「帰去来辞」「帰去来兮 田園将蕪胡不帰(帰りなんいざ 田園将に荒れなんとす なんぞ帰らざる)」で始まる詩。
・故人:古くからの知り合い。旧友。
・建昌(けんしょう):遼寧省葫芦島市に位置する県。
・借問(しゃもん):こころみに質問する。しゃくもん。
・呉江:太湖から呉県、蘇州を通って現・上海市へ東流する川。現在の呉松江。江蘇省蘇州市に位置する市。
・山翁:山簡(さんかん)字を季倫。酔っ払いの代名詞。李白は自分のことをこの人に例える。「秋浦歌 其七」には「醉上山公馬」とある。


「酒を飲んで酔って屈突県令のお役所に書き付けた詩」
彭沢の県令だった陶淵明は任官してから八十日で、
「帰去来の辞」を作って故郷へ帰ったそうだ。    
昔なじみの建昌の県令どのは、
いつ故郷へ帰るのですか。
風に舞ってはるか呉江の雪が、
乱れ散って杯に降り入ります。
酒好きの私はもう酔っぱらって、
踊りだす用意をして、あなたの帰りを待っています。

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